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タイ大好き!

タイ大好き!

バンコク TENFACE

オールシーズンズプレイスの裏口にあたるソイルアムルディー。

 

おしゃれなお店がぽつぽつとあるこの通りのソイ2。角にフレンチレストラン「リヨン」があるからすぐにわかる。で、パクソイ(ソイ(小道)の入り口)から奥をのぞくと・・・

 

「なーんにもない」

 

そのどんつきにあるのが「TANFACE」。

 

濃い茶色の鉄板のような外観は無機質かつモダン。でも、竹の緑が日本風の落ち着きを添えて、高速道路の出口から見ても分かるくらいの異質な雰囲気。

 

外観.jpg

 

破産覚悟でこのレジデンスに1ヶ月契約してみた。1泊は5つ星ホテル並みに高いけど、1ヶ月だとセンターポイントの一番安い部屋より安い上に冷静にそれを1泊割りしてみると・・・1泊分の半額以下になるという割引率の高さで「日本で餓えて死んでもいいジャン」・・・とつぶやきながら予約。

 

新しいホテル、サービスアパートはためしてなんぼ。ブランドものを買わない分こういいうところで費やしたって罰は当たらんよねーと言い聞かせてみたんだけど、その選択は大正解!!!!!

 

まず到着した瞬間、ドアマンがすっとんできて「ミス、よっしーですね、ようこそ、TENFACEへ!」って・・・しかもベルボーイ、フロント、みーーーんな「ミスよっしー、お会いできて光栄です」...って今日あたしがくることみんなで情報共有してんのよ。

 

すげー。ペニンシュラでもこんなに細やかなお出迎えはないよ!

 

入り口はこの階段を登っていきますです。

 

エントランスへ.jpg

 

階段を上りきるとそこには!巨大な茶色い鉄板が・・・

 

なんだこりゃ?どこから入るんだべ?

 

思わず東北なまりが出ちゃうくらいおろおろしていると「ごごごご」と強制収容所のドアみたいにオープン。

 

ぎゃーす!収容されちゃーう!

 

実はココがフロント。ホテルって言うよりは青山のおしゃれすぎる秘密のバーの入り口みたいで、光がさんさんと注ぎ込む昼でも、ムーディーな夜の雰囲気しかないっていういいんだか悪いんだかわかんないところがなんとも。

 

壁面のイラストも抽象的かつ神秘的なのだけど・・・

 

 フロントの壁画.jpg

 

よく見ると、このホテルのテーマなのか、「せんとくん」みたいになにやらあやしいキャラクターが目につく。

 

これ、タイの古典舞踊でよく演じられる「ラーマキエン」の登場人物、ってか登場鬼(笑)トッサカンちゃん!

 

そもそもこの「TEN FACE」っていうのはトッサカンちゃんが、10の顔を持つ鬼だから。つまりトッサカンちゃんの10のおもてなしを受けられるってことかいな?

 

わはー、そりゃ楽しみだわ!・・・って振り返ると・・・。

 

「ぎゃーおー!」

 

生首.jpg

 

トッサカンちゃん、こわーい! 

 

このラーマキエンってお話、孫悟空のモデルにもなってるんだって。アジアは一つなんだね。

 

さらにこのホテル、通常のホテルとは全く異なり、ホテル、レジデンス、そしてハイソなタイ人が集うバー、さらに、あたしが滞在している間にもやってきてルアムルディーが警察官だらけになって(5メートルおきに1人っていう異常な警備状態)周辺が大騒ぎになったロイヤルファミリーご訪問の舞台となったレストランほか、様々な隠れ家に使われているようで

 

・・・あれ?コマーシャルで見たっていうような有名俳優さんとジムで遭遇

プールでは・・・あ、こいつ・・・とすぐわかったミュージシャンが彼女とぽちゃぽちゃ。

 

なんだかあたし、場違い?だがしかし、1ヶ月滞在ってことで、スタッフとはとっても仲良くなれたし、タイ人セレブさんも勝手にあたしをセレブだと思っていた。

 

がはは、サマーミロ君たち!ここにいるのはホテルに命を懸ける赤貧野郎でしかねーんだこのやろう(なにがこのやろうなんだろう)!

 

それはおいといてこんな赤貧野郎から、外国人観光客、タイ人セレブまで、このホテルからトッサカンちゃんの10変化に近い様々なもてなしを受けてるんだなあと、住んでみて実感するのでした

 

チェックインを終え、先頭を切って案内してくれるのはレセプションのルーシーリュー似の女の子

 

彼女の英語、すごくきれいでびっくりしちゃう。何か手にたいそうな革製の箱を持っ て部屋に案内してくれるんだけど、なに?それ。

 

「これはお部屋のアメニティーです」

 

....なんだ?なんだ?なんだ?

 

廊下もエレベーターの中もトッサカンちゃんのイラストだらけ。

 

ここまで徹底すると個人のイラストレータの美術館みたいだよ。きっと考えた人は若手のおしゃれ実業家さんなんだろうなー。

 

お部屋に案内されてこれまたびっくり。

 

すごーーーい。

 

なんたって、まんず、広い。

 

いや、部屋が広いのは分かって予約したんだけど・・・一番安い部屋、一番下のカテゴリーもスイートルーム。

 

 

隣の屋敷の緑.jpg キッチンとテーブル.jpg お姫様ベッド昼.jpg

 

センターポイントの一番狭い部屋が、同価格の1ヶ月リースだったら、そりゃこっちとるよね、って広さだったので決めたの。

 

だから部屋の広さでびびったと言うよりは、そのセンスの良さにぶったまげた。

 

上品なネイビーブルーとブラック、ホワイトのカラーリング。

 

クールかつシンプルでかーっこいいーー!

 

都会のヤンエグ(ふるっ)しか住んじゃダメだよ。こりゃ(感涙)。

 

でもよくよく見たら たら・・・あっちにもこっちにもトッサカンちゃんが潜んでいる!

 

白くてセンスいいなーと思っていたゴミ箱にはトッサカンちゃんの型抜き(仰天)、ベッドの枕元に、馬にまたがるトッサカンちゃん!

 

 あのう、これ●●●ニーランドの隠れ●ッキーみたいなやつですか?

 

素敵.jpg→わかります?マクラの後ろの壁に確かにいる奴を・・・。

 

ここまでくるとやりすぎって気が(笑)。トッサカンちゃんが好きで好きで追っかけしたい人にはいいと思うんだけど。

 

・・・まあ、気を取り直してお部屋のご紹介を続けましょう。

 

レジデンスなので立派なキッチンも完備。大小二 つのガスコンロにオーブンレンジ。実はこの滞在、ダイエット中だったの。結果的にこのキッチンのおかげで、1ヶ月で体重を3キロも落とすことに成功したというありがたいキッチンなのだ。

 

夜は毎日のよーに沢山食べて飲んでたけど・・・あたし朝兼昼ご飯は野菜と鶏肉のスープ作っていただいてましたのよ。

 

毎日このキッチンで美容食を作るタイ滞在。 半年近く住んでいた家には満足なキッチンも道具もなかったので作らず、ぶっくぶくに太っていったけど自炊の大切さをしみじみ感じた。

 

は、話がそれた(涙)。

 

さ、ベッドルームの続き行きましょ。

 

ベッドルームには天蓋つきのお姫様ベッド。

 

この天蓋、布だけでできてます。木やレースを使わず、うまく予算けずりつつ雰囲気のいいベッドルームにしてくれてますね(節約なのか?)。

 

夜はターンダウンサービスも。

 

アルバム 087.jpg ターンダウンもしてくれます.jpg

 

さらに毎日枕のタイプも選べちゃいます。

 

お次はリビング!

 

うはあ!ここのリビングルーム好きだなー。

 

茶色のふかふかのじゅうたんに、ネイビーブルーのソファー。白いチェア、黒い家具。ずーっとここに座って寛ぎたいと思うようなスペースで、モダン。だけど・・・さりげなくタイ文字のオブジェ。

 

ムーディー.jpg タイ語のオブジェ.jpg 

 

きゃあきゃあ言うあたしにルーシーリュー似は満足した模様。満を持して気になっていた革製のボックスを開ける。

 

きゃー!なにさ?なにさ!

 

「こちらはうちのホテル自慢のサイトバーのDJがお客様をイメージして入れた曲でございます。」

 

はぁああああああ? 

 

彼女の手にはiPodが。

 

あたしをイメージ????

 

みそーじ女子1人旅?

 

・・・もしかして石川さゆりとか入ってね?

 

ジョーズのテーマだったら自殺もんだ。いやアダムスファミリーのテーマだったら、即荷物まとめる。ターミネーターのあの「だだん、だっただん!」だったら、DJ血祭りだな。

 

え?結局なんだったかって?

 

忙しくて聴かないまま帰国・・・ちーん・・・ごめんね、DJ。

 

申し訳ないのでサイトバーの紹介も。

 

サイトバー1.jpg サイトバー前のソファー.jpg サイトバー2.jpg

 

このホテルの一つの特徴として、ホテルと一体化したようなバーがあるんだけど、こちらもオリエンタルムードが漂うインテリア。

 

DJがいつもいて、前を通るだけで従業員よりにこやかに挨拶してくれます。

 

ちょくちょく1Buy 1 Get 2をやっていて(もしかしたら毎日かも)それで計算するとワインもカクテルも2杯飲めばそのへんの店と変らぬ価格で楽しめます。あたしは2回ほど利用。両日ともそうだったので、やはり毎日かも?

 

おしゃれなんだろうけど、かなり照明が暗い。メニューも見えないくらいです(爆笑)。

プールを望む屋外席もありますよ。で、ここも夜な夜なハイソなタイ人が集ってる。ちなみにオーナーらしき男性もDJが趣味らしく、スーツの時にお会いしたけど、すごいおしゃれさんで、DJの日はさらにくだけたおしゃれをしていたっけ。挨拶してくれてもわかんないぐらいだった。あはは。

 

あっ、バーの話でまたアメニティーの話が飛んでた。

 

他にもそのアメニティーボックスには

 

携帯電話用のTENFACE SIM、マンゴスチン、ジンジャー、レモングラス他様々なナチュラル素材のシャンプー、リンス、ソープなどなど盛りだくさん。

 

「お好みをいってくだされば毎回変えられますよ」

 

がーん!

 

・・・こんなサービス、どこもやってないでしょ?オリエンタルだって無理でしょ。

 

ちなみに備え付けのアメニティーがまた凄い。小物は全部!ハンガーだって、ガウンだって、傘だって、黒!

 

黒のガウン.jpg 小物は黒.jpg

 

そして部屋からの眺めは「わあ、緑ー!」ってそれもそのはず、隣の家の屋敷の木。とほほ。正直景色には期待できない場所にある。高層でもないし。

 

 

隣の家の緑2.jpg 

初日にはウエルカムフルーツとホームメイドクッキーがこんにちは。クッキーはお腹一杯になっちゃうのであんまり食べないんだけど、翌朝の朝ごはんにぴったり。

ビター味のチョコレートやナッツが贅沢に入った、高そうな2枚。

 

こんなセット.jpg ウエルカムクッキー.jpg 

 

あ、あたし1ヶ月契約だったから朝ごはんはつけてないんだよ。ホテルとして泊まると朝食もついてます。

 

さらにこのホテルのすごいところは、場所が不便だけにシャトルTUKTUKを定時便ではなく、いつでも行きたい時に走らせてくれるところ。

 

しかも駅から電話すれば、いつでもすっとんで迎えにきてくれる。ん?深夜はだめだったかな?でも結構遅くまで来てくれたような。

 

ちなみに遊びに来た友達がホテルから帰るときは、どのタイミングでも駅まで送ってくれた。

 

雨の日は、ものすんごいでかいトッサカンちゃんが書いてあるアメ車がお見送りにお出迎え。

コレが目立つのなんのって。一瞬ホテル送迎用の車に見えないので趣味の悪い成金の車みたいにみえなくもないからね。これに乗ってスクムビット走ってたら、みんな凝視してたもん。

 

さて、館内、いってみよう。まずはプール!こじんまりとしてとってもおしゃれなんだけど・・・なにせ狭い!

 

小さなプール.jpg チェアが少し.jpg プール1.jpg 

 

プールが大好きで一日のほとんどをプールで寛ぎたーいって思うあたし。いくらなんでもここは小さすぎた。

 

縦は15メートルほどで泳ごうと思えば泳げるけど、横がたったの2メートル強。誰かが1人でも入ってると、すれ違うのに気を遣うし、5人入ったら、もう嫌だ。

しかもチェアーも6つしかないので、3組客がきたら満席。寛ぐどころの騒ぎではない。

 

しかもプールは隣のコンドやぼろアパートから丸見えで、泳いでいるとじろじろ見られるのが嫌だった。

 

え?当然眺めも今度やぼろアパートよ(涙)。トッサカンちゃん、これはなんとかしてくれないのお?屋上に作ればよかったのに!

 

誰もいない日はまだ我慢できたかな。

 

狭すぎて日光からの逃げ場がないので、日焼けが嫌いな人にもむきません。これにもがっかり。

 

その代わりジムが素晴らしかったよー。

 

部屋をつぶして無理やり作ったジムは居住性も落ち着きもあり、水もタオルもきちんと用意されているし、部屋を改装してるからシャワーもトイレもちゃんとある。テレビも見れる。十分な広さです。

 

象やライオンちゃんに攻撃を加えられながら行きます。人形だけど

 

ジムに続く道.jpg

 

ね?めちゃくちゃおしゃれで、アバンギャルドでしょー?プール以外はかなり気に入りました!

 

さらにここ、こんだけお洒落で気取ってる場所なのに、スタッフがアホみたいにフレンドリー。

 

「あ、ミスよっしぃ、今日もタイ語学校でげすか?昨日は何習ったでげすか?」

「あーん?アージャ、マークジャだよ。わっかんねーよ。」

 「そんなの簡単でげすよ。あれ?ところで、なにしてるでげすか?」

 「ともだちまってるの(マー、プアンと言った。)」

 「ちがうでげす。ぷあん、まー・・・。でございますでげす(うやうやしくおじぎ)!」

 

・・・とタイ語の先生を買って出たり

 

ロイヤルファミリーがきたときには見たい、見たいと叫ぶあたしと一緒になって、フロントのカウンターに隠れてみんなで覗き見したりした(おいおいおいおい)。

 

停電の時はセレブなタイ人たちと、こんな愉快なスタッフたちと、データがぶっ飛んで死にそうになっているDJと「あーっははは」と笑いながら、

 

なぜか廊下とフロントだけきいてる冷房にあたっていた。

 

なんで客室の電気だけ切れるんだよ(怒)!

 

うん、いい突込みだ。

 

しょーじき、広くておしゃれなお部屋、おしゃれなアメニティ、細やかなサービス、フレンドリーさ、なのに、この値段。。。っていう点総合点ではここが一番。

 

お世話になったスタッフの皆さんでーす。

 

従業員の皆さん.jpg

 

右から二番目がルーシーリュー似。みんな明るくて親切でーす。

 

このホテルのいいところ

1.お部屋が素晴らしすぎる。全室スイートルーム、全室素晴らしくモダン。そのへんの5つ★ホテルには、もうバカらしくて泊まれない。

2.従業員がフレンドリーかつ、とても礼儀正しい。ガードマンは全員敬礼を忘れないし、TUKTUKチームもほがらかでおしゃべり、フロントチームは洗練されてるけど、優しくて気が遣えるひとがかり。もちろん・・・かっこよくてアイドルみたいな、多分ゲイのおにーさんも大活躍。

・・・正直従業員全員がここまで好もしいのは少ないと思う。

 

3.ジムが使いやすくて好き

 

4.BAR「シータ・バー」がいい感じ

 

5.アメニティーはそのへんの5つ★ホテルがばかばかしくなるくらい凝っている。

 

6.館内全てが美術館のよう。非日常が味わえます。

 

7.こんなにハイセンスかつ、新築かつ、高レベルなのに1ヶ月契約だと1日の料金が「えっ?」という驚きのプライスになる。多分有名サービスアパートのスタジオルームの安い1ヶ月キャンペーン料金と変らない。ちなみに1泊は旅行代理店により様々。3400B~4000B程度で出しているところが多い。ホテル独自のレートで、オフシーズンには2000バーツnetなんていうのもあるから、一度お試ししてみるのもいいですよー。

 

8.ここのホテルのシャトルサービスは自由でいい!フレーザースイートに爪の垢でもせんじて飲ませたい。出かけるときもいつでも出してくれる。帰ってくるときも駅までいつでも迎えに来てくれる。感動です。

 

9.オールシーズンズプレイスが近いので銀行で両替とかTOPSでお買い物できる

 

このホテルの悪いところ

 

1.残念ですがプールです・・・。おしゃれな造りだけどあそこで寛ぐくらいなら、部屋のソファーで寛ぎたい。

 

2.景色は何も望んではいけない

 

3.すぐ停電になる。自家発電、もしくはテクニカルチーム常駐の策を望む

 

あー、悪いところはたった3つですね。ほんとに素晴らしいホテルでした。また従業員のみんなに会いたいよう。



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